発生源である中国だけでなく、日本、韓国、ひいてはイタリアを始めとする欧州各国や米国でも、感染者の数が急増し、死亡者数も増加。
日本国内では、大相撲は無観客で開催、春のセンバツ高校野球は開催中止に。リゾートホテルや老舗旅館の中には、一時休業や閉業するところも。
のみならず、日本の日経平均株価、欧州各国の株式相場、米国のダウ平均株価やNASDAQ株価指数も、目が回る程の乱高下の日々。
所謂「コロナウィルス(Covid-19)」が、日本を含む世界各国に混乱を引き起こしています。
ただ、少し、落ち着いて考える必要があるのではと、思い当たりました。
まず、コロナウィルスの特徴について、日本の厚生労働省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html)には、次のような記載があります。少し長くなりますが、引用します。
コロナウィルスの特徴に関する特徴の内、赤太字は筆者が着色しましたが、これらは通常の風邪やインフルエンザの予防方法とほぼ同じなのではないかと考えます。
問4 新型コロナウィルス感染症にはどのように感染しますか?
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
(2)接触感染 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。
問5 空気感染は起きているのでしょうか?
国内の感染状況を見ても、空気感染は起きていないと考えられるものの、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがあります。
問10 食品を介して新型コロナウイルス感染症に感染することはありますか?
食品そのものにより新型コロナウイルス感染症に感染したとされる報告はありません。
ただ、食品や食事の配膳等を行う場合は、不特定多数の人と接する可能性があるため、接触感染に注意する必要があります(※)。食器についても同様で、清潔な取扱を含め十分お気をつけ下さい。
※接触感染は新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路の1つです。
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(70%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。製造、流通、調理、販売、配膳等の各段階で、食品取扱者の体調管理やこまめな手洗い、手指消毒用アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理が実施されていれば心配する必要はありません。WHOからの一般的な注意として「生あるいは加熱不十分な動物の肉・肉製品の消費を避けること、それらの取り扱い・調理の際には注意すること」とされています。問13 感染を予防するために注意することはありますか。心配な場合には、どのように対応すればよいですか?
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
また、人込みの多い場所は避けてください。屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
私が言いたいのは、次の二点。
- そもそも、どんな病気であっても、「予防は治療に勝る(Prevention is better than cure.)」ということ。
- そして、コロナウィルスへの感染の予防方法は、通常の風邪やインフルエンザのそれとほぼ共通である、ということ。
そして、私が注目している第三点目は、コロナウィルスの致死率です。
NHKのリポート(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012326881000.html)では、「NIH=アメリカ国立衛生研究所で新型コロナウイルス対策を率いるファウチ博士は11日、議会下院の監視・政府改革委員会で証言しました。このなかで、ファウチ博士は新型コロナウイルスの致死率について、(中略)致死率はおよそ1%と分析していることを明らかにしました。そのうえで『インフルエンザの致死率は0.1%であり、致死率は10倍高いことになる』と述べ、新型コロナウイルスの致死率はインフルエンザよりもはるかに高いと指摘しました」とあります。
この「致死率1%」を高いとみるか、低いとみるか。
この、「致死率」という点に注目した場合、
- 1980年5月にWHOが根絶宣言をした「天然痘」の致死率は20%~50%。
- 2014年~2016年に西アフリカ地域で広まった「エボラ出血熱」は約50%。
- 1997年以降、断続的に患者が発生している「鳥インフルエンザ(H5N1)」は、約50%。
- 1999年3月にマレーシアで多発した「ニパウィルス」は、60%~74%。
- 現在でも発展途上国を中心に感染者が絶えない「狂犬病」は、ほぼ100%。
日本だけでなく、中国、欧州、米国で死亡者が発生している以上、コロナウィルスは重大かつ深刻な影響を引き起こしていると考えますが、上記の「致死率」という観点から考えると、狂犬病やニパウィルスに比べれば、また、冒頭に記載したような「手洗い、熱消毒やアルコール消毒で予防可能」という点に着目すれば、それほど危険ではない、という考え方もできるのではないでしょうか?
そして、日経平均株価や米国株式市場への影響について。
推測ではありますが、コロナウィルスの危険性について、故意であるか、そうでないかは別にして、株価変動の乱高下が過度に大きすぎるのではないか、ひいては、必要以上に煽っている誰かがいるのではないか、と考えてしまいます。
ここ一週間、ダウ工業平均株価やNASDAQ指数は20パーセント以上下落し、かつ、サーキットブレイカーも2度、発動されました。確かに、人やモノやサービスの流通がグローバル化した現在では、コロナウィルスの発生により「人」の移動制限はやむを得ないにしても、「物」「サービス」の移動は、ある程度の制限はあるにしても、流通網や通信技術の発達により、今までの消費生活には大きな影響は発生しないのではないか、と考えます。
確たる証拠はありませんが、何か変だ、という感覚は拭い切れません。
今日はこの辺で。
以上